静かなスタイルの主張

それは単なる衣服ではなく、意志を込めたひとつの表現です。

ムスカリエッロのウィメンズシャツは、1997年マリオ・ムスカリエッロが初めて開催したファッションショーで誕生しました。 このショーは、モストラ・ドルトレマーレにて、国際的なファッションイベントナポリ・フィリエラ・モーダの一環として行われました。 その際マリオは大胆で先見的な選択をします。美しい女性モデルたちにメンズシャツを着せ、白いボクサーショーツ、ソックス、ガーターを合わせたのです。 官能性と洗練が融合したそのスタイルは、強烈な印象を残しました。

シャープなライン、手仕上げのディテール、そして紛れもないナポリ仕立て―― シャツのエレガンスは、女性の美しさとのコントラストによってさらに引き立ち、力強さと柔らかさの予期せぬバランスを生み出しました。 コレクションは著名な司会者ベッペ・コンヴェルティーニによって紹介され、彼の詩的な語り口が衣服に優雅な彩りを添えました。 また、観客席にはイタリアンスタイルの象徴であるファッション界の巨匠ロッコ・バロッコの姿もありました。

現在も、その同じシャツは旅を続けています。手縫いのボタンホール、見えない縫い目、そして最高級のイタリア生地で仕立てられ、 そのクリーンなシルエットは冷たさを感じさせず、構造も決して硬くありません。 それは、力強さと優雅さを持って本質をまとう女性のための一着です。

それは声高に語りません。
しかし、すべての糸に織り込まれた歴史が静かに語りかけます。

Art: W25-32
ピュアコットン、イタリア製ハンドメイド
€290.00